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CNS/ATM−1実施環境が整備される。
初期の研究では、北大西洋において20機の767−300が運航することによって年間1000万ドルの経費が節約でき、投資額は上2ヶ年で消却できるという結果がでている。
(4)ロシア(WP38,WP37,WP57)
ロシアでは7箇所のCIDINセンタが構築されている。このネットワークはX.25をべ一スとしておりセンタ間の接続には冗長性が考慮されている。
このCIDINをATNを利用したネットワークに移行する計画がある。ATNのエンド・システムは、各地域運用組織に導入するLAN上に構築される。
(5)EUROCONTROL(WP47)
(フランスの発表と重複する部分は省略)
EUROCONTROLではヨーロッパ各国が開発するATNがリファレンスとして使用する目的でリファレンスATNファシリティを開発している。
1997年の第1四半期には、ヨーロッパ各国が独自に開発したATNルータを集めAT1F(ATN Trials Infrastructure)が管制する予定である。
(6)ドイツ(WP49)
ドイツではATNのデモンストレーションとテストを目的としたDART(Demonstration and ATNtest bed)が開発された。このシステムには、ATNルータとエンド・システムが含まれており、専用のX.25ネットワーク(PSN,RAPNET)と公衆のX.25ネットワーク(Datex−P,Transpac)に接続されている。来年からSSRモードSサブネットワークと隣接国のATNシステムとの接続も計画されている。
1998年の終わりまでにフランクフルトにあるデータ中継システムを更新し、AFTNとCIDINの中継機能を同時に持たせる計画が進行中である。新システムはANDRA(Advanced Node for Data Relay in the ATN)と呼ばれ、AFTNとCIDINのATNへの移行を最終的な目的としている。
(7)フランス(WP54)
フランスが中心となって進められたEURATN計画は1994年に終了した。この計画の目的は、ヨーロッパにおけるATN実験ネットワークを構築することであった。この結果として3つのサイトに11のATNルータとエンド・システムがインストールされそれぞれがX−25ネットワークで接続された。このネットワークの中にはAMSSサブネットワークが含まれている。この計画によって生み出されたインフラストラクチャはその後の実験計画で利用されている。
P−ATN計画は、CENA,NATS,EUROCONTROLが中心となって進められているヨーロッパ航空交通管理システム協調計画(PHARE)の通信部分である。P−ATNの中には6箇所のATN実験サイトが含まれており、エンド・システムにはATN上位層、CMアプリケーション、CPDLCアプリケーションがインストールされている。
ADSヨーロッパはNATSが中心となっており、フランスCAAと工一ル・フランス、ブリティッシュ・エァウエイズ、KLM、ルフトハンザが参加している。この計画の目的は、AMSSサブ

 

 

 

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